愛犬のお尻がボサボサに毛が伸びてモサッりとしているので、桃尻カットで後ろ姿をキュートにしてあげたい。
次のサロンに行くまで桃尻のセルフを試みるため、どんな風にすれば上手くいくのかまとめてみました。
- 準備するもの
- 桃尻カットのやり方
今回は、桃尻カットに必要な道具とセルフで桃尻カットのやり方を分かりやすく解説します。
準備するもの
桃尻カットのために準備するものはいたってシンプルで、手軽に揃えることができますよ。
- スキバサミ
- ボブバサミ
- バリカン
- コーム(くし)・ブラシ
- 新聞紙やビニールシート
スキバサミ
ハサミはよくキレあじのよいものを準備しましょう。人間の散髪用のハサミはoKです。
どんなハサミでも毛をカットするだけなら使えますが、切れにくいハサミは無駄に力を何度もいれないといけないし、毛へのダメージもあります。
なので、自宅にある工作用のハサミでカット出来ないことはないのですが、切りにくいため工作用のハサミは適していません。
工作用で器用にカットしていらっしゃる方もいるようです。ただ、切れあじが悪いと言っていました。
そしたらどんなハサミだったらいいの?通販やホームセンターで犬用のハサミが売られているので用意をしてくださいね。
スキバサミがあると、断面が多少ガタガタになってもごまかしかきくので、すきばさみ1本あると使い勝手がよく、毛量も調節できて便利
です。
ボブバサミ
足周りや顔周りの細かいところをカットするのに適した小さいハサミです。
桃尻カットで足の外側にある縦のラインの毛をカットするために使用します。
※はさみを購入する時の共通点として、刃の先端が丸みのあるものを選びましょう。
バリカン
バリカンたったひとつで桃尻カットを仕上げることも可能ですが、愛犬がバリカンの音に慣れていない場合には不向きです。
怖がってしまい、無理に強行すると次回からバリカンでカットさせてもらえなくなるでしょう。
人間用のバリカンは使えるの?結論は、使えます。ただし、犬の毛は人間よりも細くて柔らかいので、使えるけれど途中毛を挟んでしまったり、音がうるさいこともあります。
替え刃がある場合、色々な替え刃を試して、愛犬の毛にあう刃を探すこともできます。(人間用のバリカン)
犬用のバリカンで桃尻カットをするなら、「コードレス」の「部分カット用」で「1mm」の刃が搭載されたものを選んでください。
バリカンに線が付いてるとカットがしにくくなったり、愛犬の足に絡まるのを防ぐためにコードレスは初心者に向いています。
刃が小さいため皮膚をケガさせてしまうリスクが減り、力を加えることなく、肛門周り、耳裏、足裏や顔周りなど気になる部分をカットする場合に最適です。
愛犬に安心してもらうために、商品の口コミで音に関して高い評価を得ているかチェックして、「静音」と表記されているバリカンを選べば失敗するリスクがなくなります。
購入前に刃の交換が必要なのかどうかを確認しておきましょう。毛が刃の細かいところまで入り込むため刃のメンテナンスする必要が出てきます。
コーム(くし)かピンブラシ
100均で売られている人間用のものでも構いませんが、静電気を抑えられるのは犬用のブラシです。
コーム(くし)・ピンブラシは普段愛犬のブラッシングで使用しているもので十分です。
ピンブラシはブラシの先端に丸い玉がついているので、皮膚を傷つけにくいようになっています。
新聞紙やビニールシート
愛犬の下に敷いておくと、後片付けの処理が時短になります。
全ての準備が整ったら、いよいよ桃尻カットを始めましょう。
桃尻カットのやり方
自宅でシャンプー後ドライヤーで乾かし終えたら桃尻カットを始めていきます。
桃尻カットに入る前に、大人しくしてもらわないと始めることができないため、愛犬を落ち着かせましょう。
【1】エサ(好きなおやつやオモチャでもok)で引きつける。
【2】待ての指示を出して、カットする姿勢のままでいてもらう。途中動くことがあっても、
【3】はさみや道具を見て怖がる子に対しては、不安をとるように優しく声をかけてあげます。
バリカンを怖がる子には、無理に使わずにハサミで桃尻を目指してください。
ハサミとクシさえあればプリプリの桃尻ができますよ。
カットしながらも「大丈夫だよ、痛いことはしないよ~」「いい子だね~」と声がけをこまめにしてくださいね。
バリカンのみでカット
【1】お尻からももにかけて、下から上に逆立てるようにコーム(くし)かピンブラシでブラッシングをします。
ハサミのみカットでご説明したように、ブラッシングは桃尻になるために大事な工程です。
【2】足の方からバリカンでカットを始め、だんだんお尻の方へ進めます。刃は上から下に向けて滑らせて、お尻の辺りは飼い主さんが作業しやすい角度でバリカンを動かしてくださいね。
【3】バリカンでお尻の縦のラインは入れにくいですが、中央から外に向けてバリカンで形を整えることが出来ます。
【4】お尻のバランスを見て桃尻になっていたら完成です。
※バリカンの注意点
皮膚をかすって傷をつけてしまわないように、力を入れずバリカンの刃を少し浮かせて滑らせながら動かす感じで使います。
ハサミのみのカット
【1】お尻周辺から足までの毛をコーム(くし)かピンブラシでとかしていきます。上から下になでるようにとかす形よりも、下から上に向けて逆立てるようにしましょう。
この工程は、仕上がりで表面がでこぼこ、ガタガタにならないためと、プリンとした桃尻を作るのに大切です。
※逆立てる工程は、毛をカットしたらクシで逆立てる流れで行います。
【2】お尻全体から下の左右のもも部分にかけて横から見た時に、飛び出している毛の長さをスキバサミで整えていきます。
【3】足の内側は丁寧にカットしていきます。足の外側ラインの毛が気になる場合、ボブバサミでカットします。
毛を逆立てながら整えてお尻の毛を調節しつつカットします。
※お尻の毛を減らしすぎないように気をつけましょう。もし、「お尻の毛を切りすぎてしまったな」という場合は、こればかりは仕方ないので残った毛で形を作っていきましょう。
毛減らさないコツは、同じ箇所を何度もスキバサミでカットしないことです。
※お尻だけでなく、ももとお尻の間を切りすぎないように!
切りすぎないために、横から毛の丸みの確認とあらゆる角度からチェックをしてください。
【4】シッポを上に肛門が見えるようにしっかりと持ち上げて、肛門周りは慎重かつ丁寧にボブバサミハで少しずつカットしていきます。
ボブバサミが怖いなって方はバリカンでカットしてもいけますよ。
肛門周りを短めにすっきりすると、うんちのキレもよくなり、汚れがついて不衛生にならないため、排泄のたびに毛が汚れる心配がなくなります。
毛が長くても、「うんちがつかない」「気にならない」場合はカットせず、そのままの状態でも大丈夫です。
【5】次に、肛門の位置から縦状にハサミをいれてみましょう。桃尻になるポイントは縦のラインにハサミをいれることです。
【6】最後に全体のバランスを確認して、飛び出した毛があればカットして、多少のがたつきはご愛嬌ということでカット完了です。
カットの注意点
予期せぬ動きで愛犬がカット中にケガをしないように注意しましょう。
大人しくしていても、突然動き出すことがあります。
初めてのハサミやバリカンをいきなりぶっつけ本番で使うと、愛犬の皮膚を傷つけてしまう可能性もあるので、道具を使う前に練習をしてからカットをしましょう。
まとめ
「ハサミ」か「バリカン」のどちらかと「コーム(くし)かピンブラシ」があればカットは出来ます。
初めてカットは慣れないものです。必ず使う道具で練習をしてから愛犬のカットを始めましょう。
カットの前にはお尻から足にかけての毛を念入りにブラッシングをしてくださいね。
一度カットしたらブラッシング、またカットしたらブラッシングと交互に行うとキレイに仕上がります。
桃尻カットでかわいいプリプリとしたお尻に変身ですね。