犬が野菜で食べていいものと食べてはいけないもの

ペット

愛犬に手作りのご飯を食べて健康管理をしたいと思う飼い主さんも多くいらっしゃいます。

 

栄養豊富な野菜は人間にとって無害な食べ物でも、犬に与えると命の危険が及ぶものもあり、絶対に食べてはいけない野菜があります。

 

犬にもアレルギーがあるため、食べても問題ない野菜でも合わないことが起こり得ます。

 

「食べても安全な野菜」と「口にしてはいけない野菜」と与えるさいの注意点をまとめました。

 

他には

  • 犬の健康に効果が期待できる野菜
  • ドッグフードがおすすめな理由

をご紹介します。ぜひ参考にしてみてくださいね。

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犬が食べても大丈夫な野菜

体に良い野菜であっても犬の好みやアレルギーで合わない場合もあるため、無理に与えずに様子をみながら少しずつ試してみましょう。

 

下記にある全種類の野菜は10gからスタートいきます。

    • きゅうり
    • レタス
    • パセリ
    • 小松菜
    • 白菜
    • ジャガイモ
    • ごぼう
    • さつまいも
    • 大根
    • キャベツ
    • トマト
    • 豆苗
    • ゴーヤ

きゅうり

生の状態、加熱して与えても大丈夫な野菜です。

水分補給にも最適なキュウリは95%が水分からできていて、しかも脂肪分が少なく低カロリーです。

レタス

生のまま、加熱して与えることが可能な野菜です。

レタスもきゅうりと同じように、成分は水分ですので、ダイエット中にかさましとして使えますし、おやつに与えるのもいいですね。

 

レタスは食物繊維がたっぷりと含みビタミンも豊富な野菜です。

パセリ

加熱、生食で与えても基本的に問題ありません。

出番が少ないパセリはどちらかというと、脇役ですが栄養効果は抜群です。

口臭の予防に役立ち、加熱よりも生で細かく刻んであげるといいですよ。

小松菜

カルシウムが豊富で、骨を丈夫に保つ働きがあって、さまざまなビタミン類や食物繊維が含まれています。

 

クセが少ないため、ほうれん草より食べやすい野菜です。

しかし、小松菜には有害な「シュウ酸」が含まれているため、生で与えるよりも火を通してから与えましょう。

白菜

生のまま、加熱後も食べることができる野菜です。

キャベツよりも低カロリーで胃に優しく、ほとんど水分なので、夏の水分補給にぴったりです。

じゃがいも

生はダメですが、加熱処理をした場合は食べられます。

 

水溶性の食物繊維があるので、便秘に効果があります。

 

ただし、「アルカロイド」という成分が毒を発生させることがあるので、注意が必要です。

 

「芽の部分と皮」には有害な成分があるので、加熱前の下処理の段階で、きれいに取り除きましょう。

ごぼう

生で与えるのはよくないですが、加熱をして柔らかくなっているなら、与えても問題はありません。

栄養素は食物繊維がたっぷり入っていますが、
食べすぎるとお腹の調子が悪くなり、腹痛や下痢をおこします。

 

繊維が多いため、よく火を通してクタクタに近い柔らかさにしてから与えます。

さつまいも

生では消化に悪いため与えるのはNGですが、加熱した場合は大丈夫です。

食物繊維やビタミン、ミネラルが多く含まれていて、便秘で便がでにくいときに効果が期待できますが、食べすぎると下痢になります。

 

カロリーが高いため与えすぎには注意してくだい。

大根

生の状態と加熱しても与えられます。

整腸作用やビタミン、カリウムが大根に含まれていて便秘の時におすすめです。

取りすぎてしまうと、軟便や下痢になることもあるので与える量は気をつけましょう。

キャベツ

生食と加熱どちらも向いています。

 

整腸作用があるため、食べすぎると便がゆるくなるために、与えすぎには気をつけましょう。

トマト

加熱と生食どちらの状態で愛犬に与えても全く問題ないです。

 

抗酸化作用を持つ「リコピン」が多く含みます。

 

消化を助けるために皮はむいてから与えます。

たまに青いトマトがありますが、犬に食べさせる時は、「熟した赤いトマト」を選んでくださいね。

未成熟のトマトには「ソラニン」という有毒成分があるため与えるのはNGです。

豆苗

豆苗は生のまま、加熱どちらでも食べれます。

食べても問題はなく、栄養の宝庫である豆苗は犬にも健康によい野菜です。

ゴーヤ

生食では食べないように、加熱してから食べることは問題ではありません。

ゴーヤはかたいので、茹でて柔らかく火を通し極力小さく切ってからあげましょう。

食べやすい加熱の調理法

湯がいたり、蒸すなど火を通す調理法は、生で食べるより栄養が減少してしまいますが、ワンちゃんに食べてもらうことが大事ですよね。

 

煮込むと野菜のお出汁が溶けだして、丸ごと栄養が取れて、吸収率も上がります。

 

加熱をして細かく食べやすくしてあげる調理がおすすめです。

 

飼い主さんが負担にならない、加熱方法で行ってくださいね。

犬が食べると中毒をおこす野菜

チョコレートを食べてはいけないのと同様に危険な野菜があります。多くはネギ類に中毒症状、生命にかかわることにもなります。

  • ×ニンニク
  • ×玉ねぎ
  • ×ニラ
  • ×らっきょう
  • ×長ネギ

ニンニク

ヒガンバナ科の植物で「有機チオ硫酸化合物」という成分が原因で、下痢や嘔吐の中毒症状を引き起こします。

 

にんにくの芽の部分は特に注意が必要です。ネギを食べた時と同じような中毒症状が出ます。

 

くれぐれも誤って食べないように注意してください!

玉ねぎ

生食、加熱共に絶対に与えてはいけない野菜です。

 

「アリルプロピルジスルファイド」という成分が、血液中の赤血球をこわしてしまいます。

ネギ中毒で貧血・腹痛など起こして、最悪の場合死に至ります。

 

ネギ類の野菜は非常に危険な食べ物です。個体によって違いがありますが、体重1㎏に対して、15~20g摂取すると致死量といわれています。

ちょっとだけならと加えたり、玉ねぎ入りのスープを入れるのも絶対にやめましょう。

 

成分は加熱しても消えることはなく、含まれたままになりますので注意して下さい。

にら

玉ねぎと同じくネギ科に属する野菜、にらを食べるとアリシン成分が「ネギ中毒」を起こして、血尿・血便や貧血などを起こします。

らっきょう

ネギの仲間であるらっきょうは、犬に与えてはいけません。食べると中毒を起こす可能性があるため、絶対に与えないようにしましょう。

長ネギ

生で食べること、加熱で火を通しても与えるのも絶対にしてはいけない野菜です。

 

血液中の赤血球を壊して貧血、皮膚炎や嘔吐などの中毒症状が出ます。

犬の健康に効果が期待できる野菜とは?

犬にとって栄養価が高くて、健康効果に期待できる野菜をご紹介します。

  • ニンジン
  • ブロッコリー
  • カボチャ

ニンジン

生のまま与えることは可能ですが、消化されずに便と一緒に排泄されることがあります。

 

すりおろす、小さく刻んだりして与えましょう。

 

老化防止効果や体内の活性酸素を取りのぞくβカロテンを含むニンジンは、他にもカリウム・リン・カルシウム・ビタミンAがあります。

 

ビタミンAはが持つ力は、目の病気予防や皮膚病の予防効果が期待できます。

 

ニンジンを食べすぎると高カリウム血症や下痢を発症することもあります。

 

まれに、ニンジンアレルギーを持つワンちゃんがいますので、少しずつ与えるように注意してください。

ブロッコリー(スプラウト)

生では与えず、加熱してから与える野菜です。

 

ブロッコリースプラウトは生のままでも食べられますが、さっと湯がいてから与えることもできます。

 

ブロッコリーの芯は繊維が多いですが、ゆがくと柔らかくなります。

 

ビタミンCが免疫力の強化作用・ビタミンKや葉酸などが含まれていて、ビタミンEは毛の艶をよくする役割があります。

 

ブロッコリーには、スルフォラファンという成分があって、体内の細胞がダメージを受ける事を、防ぐ抗酸化力と解毒力が備わっています。

 

食べすぎると甲状腺の機能が低下する可能性があり、貧血や肥満、脈が弱まる症状がでることもあります。

カボチャ

生で与えず火を通してから与える野菜です。

 

食物繊維が便通がよくする役目がありますが、食べすぎると下痢になってしまいます。

 

カボチャに含まれるカリウムは、塩分を体に外に排出して血圧を保つ働きと、体内の水分量を調整してくれます。

 

ビタミン類や鉄分など色々な栄養が含まれています。

 

犬はビタミンCを体内で作ることができますが、体質によっては不足することもあるので、補ってあげる必要があります。

ビタミンkは骨の健康を保つために欠かせない成分です。ビタミンkが欠如すると骨が弱くなってしまったりします。

 

ウリ科の野菜であるカボチャ、アレルギーを引き起こす犬もいるため、少量与えてその都度様子を見ましょう。

 

カボチャは炭水化物が多く、食事とは別に頻繁に与えると「肥満のもと」になります。

 

たまに、おやつや食事にトッピングしてあげるのが理想です。

ドッグフードがおすすめな理由

ワンちゃんにとってご飯といえば、ドッグフードですよね。

 

ドッグフードの中にはビタミンなど、様々な栄養が入っていて、それだけを食べているだけで健康に過ごせるように作られたものです。

 

ドッグフードのメリットについて調べました。

  • 栄養バランスが整っている
  • 一定した栄養を与えられる

栄養のバランスが整っている

ペットショップなどで販売されているドッグフードを「総合栄養食」と呼びます。

 

ドッグフードと水があれば、体に必要な栄養が取れるようになっています。

 

ドッグフードは栄養バランスと、胃腸の消化吸収に合わせて作られているため栄養不足になる心配はありません。

 

袋から器に移してあげるだけなので、飼い主さんでなくても、ご飯をあげることができます。

 

大きなメリットは手軽さで時間がないときにサッと食事の準備ができることです。

 

賞味期限が長いため開封後も期限内であれば保存がききます。

一定した栄養を与えられる

例えば、災害などでいつもと違う環境になるとストレスを感じます。

 

食べ慣れているドッグフードがあると、普段と変わりない食事ができるため、食に対してのストレスを軽減してあげることができます。

 

旅行先でワンちゃん用のメニューがない場合は、飼い主さんが用意する必要がありますが、ドッグフードなら密封袋にいれて持ち運びも簡単です。

まとめ

この野菜は食べても大丈夫なのかを、確認してから与えることがとても重要です。

 

事前にワンちゃんのアレルギー確認をすること

も大切です。

 

何かおこってからでは、取り返しのつかないことになります。

 

野菜と組み合わせると、ごはんのかさ増しもできて色んなバリエーションが出来上がります。