鍋料理が食卓に登場する回数が自然と多くなる冬、寒い日に家族と囲む鍋は幸せな気分になりますよね。
ちょうどいい量に準備するも、そんな日に限って残ってしまったりと、高確率で翌日に残ります。
ここで、鍋の残り保存は移し変えた方がいいのかな?特別な保存の仕方はあるのかな?と疑問が出てきますよね。
- 鍋のまま冷蔵庫に保存するのはok?
- 鍋を冷蔵庫に保存する時
そこで今回は、鍋の残りの冷蔵庫へ保存する方法やご紹介していきたいと思います。ぜひ、参考にしてみてください。
鍋のまま冷蔵庫に保存するのはok?
結論から言ってしまうと、食べた後に鍋に具材と汁が入ったまま冷蔵庫に保することは「問題ない」保管方法です。
味のバリエーションも豊富で、入れる具材によって何通りにもなる鍋料理、子供も鍋の野菜はよく食べてくれます。
たくさん食べるだろうと、つい食材を多く用意しすぎてしまい、最後残っちゃうパターンもあるんですよね。
鍋を作るとお出汁や具材が必ずというほど残りませんか?
一人暮らしの方や食費を節約するために、鍋料理のバリエーションを変えてながら楽しむ方もいるそうです。
鍋は食材を切っちゃうだけなので、あとはスープと具材を入れて加熱後すぐに食べられるから、時短になって家事が楽になります。
我が家では、冬(1~2月)台所は冷え込むので、翌朝に食べようと思い冷蔵庫に保存せずに一晩置いたままにしたことがありました。
夕ご飯に食べた鍋は、翌朝に食べきってしまうことを条件に常温保存にした結果は大丈夫でした。
真似はしないでくださいね。たまたま、運がよかっただけなのかもしれないので…。
寒いとはいえ、子供に食べさせるのには抵抗があったので朝食として大人だけで美味しくいただきました。
幸い食べても食あたりすることありませんでしたが、常温保存は食中毒のリスクがあるため、冷蔵庫で保存するのが望ましいです。
日中は気温も上がりますし、常温のまま置いたものをお昼として食べる勇気はなかったです。
小さな子供は大人より胃腸が丈夫ではないため、「常温保存」した時は食べさせないのが鉄則です。
翌日の夕ご飯として、また数日間鍋を楽しみたい場合は、迷わず冷蔵庫へ保存してください。
冷蔵庫での保存は2~3日で食べきる
鍋の中に入れる材料によって日持ちする期間が変わってきます。
気をつけたいのは、ノロウイルスの原因ともなる「カキ・アサリ」などの二枚貝!
煮込むと美味しいお出汁が出てますよね。貝類はしっかりと加熱することが必要とされています。
カキなどの貝と豆腐が入っている鍋は、傷みが早いため、その日のうちに食べてしまうのに越したことはありません。
できれば、翌日には残らないようにする方が良いでしょう。
鍋料理は特に加熱時間は十分に気をつけてあげてくださいね。
残った量によっては、翌日には食べきってしまうかと思いますが、足が早い具材が入っていなかったとしても「2~3日の間」に食べてしまいましょう。
タッパー保存の利用
「残りが少ない」「2~3日以上保存したい」「鍋が冷蔵庫にはいらない」時は、タッパー保存をおすすめします。
まず、残りが少ない時や鍋が冷蔵庫に入りきらない時は、タッパーへ具材ごと入れて熱をしっかりと冷ましてから冷蔵庫に保存します。
次、2~3日以上保存したい時は、スープだけを入れて「冷凍庫」で保存します。
冷凍したスープは遅くても1ヶ月以内に使い切ってくださいね。
具材は冷凍で再び加熱した際に、食感がかわってしまうからです。
スープは使い勝手もよくダシにもなるので、単品でスープとご飯を煮込んで雑炊になりますし、他の料理の加えて使うこともできます。
やってはいけない解凍方法は、「常温で自然解凍」です。雑菌が繁殖するため、冷蔵庫で解凍させるか、レンジで加熱して解凍しましょう。
鍋の材質をチェックしよう
鍋は土鍋を使う家も多いと思いますが、土鍋は汁を染い込むため、そのまま長期間も入れっぱなしはよくないということと、鍋も傷めます。
土鍋から別の鍋へ移す場合は、「ステンレス製の鍋」や「ホーロー鍋」がおすすめです。
アルミ鍋は使っているうちに比較的サビやすい性質があり腐ってきやすいので、鍋ごと保存には向かないため、別の鍋に入れ替えて保存しましょう。
鍋を冷蔵庫に保存する時の蓋はどうする?
鍋の蓋をしてしまうと、蓋の分でスペースをとってしまい入らないという場合もあるかと思います。
冷蔵庫に保存する時は、「蓋を閉めて保存」してください。
蓋をした方がいいのですが、注意しなくてはいけないポイントをご紹介していきます。
必ず蓋をして保存
※美味しさを保つためにも冷蔵庫に保存する前に蓋をするようにしましょう。
蓋なしでは、たとえ鍋に汁があっても冷蔵庫内の保管だけでは食材が乾燥したり、ニオイが移ったりするので蓋は必要です。
蓋をする時の注意点
土鍋の熱は取れているか?中のスープはきちんと冷めているか?を確認せずに蓋をするのは危ないです。
中に熱がこもっていると、やがて水蒸気が蓋の裏で水滴となり溜ってきます。
腐る要因となるので、完全に冷ましてから蓋をしましょう。
冷蔵庫で腐らせないためには
冬の外気温も寒いし冷蔵庫に保存してれば、腐らないんじゃないかと思いますよね?
夏は食べ物が腐るイメージがありますが、冬でも残ったお鍋が腐ることはあるんです。
暖房の効いた部屋で食べたり、こたつの上で食べて、鍋を置いたままでは雑菌が増殖する環境になります。
また、気温に関係なく鍋の具材に、肉や魚は腐りやすいタンパク質が必ず入っています。
最後シメに食べた雑炊で、卵を半熟に仕上げた場合は腐る危険が増すからです。
鍋が腐ってしまった時の様子は?!
蓋を開けた瞬間にクサイまたは酸っぱい臭いを感じたら、もう食べるのは止めましょう。
他には、汁の表面がうっすら白くなり濁りもみられたら、その時点でアウトです。
食べたら間違いなく、食中毒にかかりますから、もったいないと思わないで廃棄しましょう。
常温保存を避ける
常温保存した状態から、翌日なら再び加熱すると食べられますとお話しましたが、菌の繁殖率と腐る確率が上がります。
10℃以下の場所で保存するようにしてください。
蓋の裏側を洗う
蓋の裏側に雑菌が付いていると、蓋を閉めた時に水滴が鍋の中に一緒に入ってしまい、雑菌が繁殖で早く腐る恐れがあります。
蓋を1度洗った後にしっかりと乾かし、念のたまためにお湯をかけて煮沸消毒後に蓋を閉めます。
オタマを入れたまま蓋をするのも、雑菌が繁殖するきっかけになるため、オタマは取り出さしておきましょう。
鍋ごと保存する場合は、オタマが入ると鍋との間に隙間がでるので、完全に蓋をして冷蔵庫に保存しましょう。
取り箸を使う
気にしすぎじゃないの?と思われる方もいらっしゃるかもしれませんが、雑菌の繁殖のリスクを抑える方法として書きました。
鍋が残ったら翌日も食べたいと考えている方は、各自のお箸で取って食べる直箸は禁止です。
誰もが唾液に含まれる細菌を持っていますから、少なからず鍋を傷みやすくさせてしまいます。
直箸よりも取り箸で取る方が良いかと思います。
加熱したら急いで冷ます
鍋は保温性が高いので1度温まると冷めるまで、結構時間がかかりますよね。
自然と鍋の温度が下がるのを待つよりも、できるだけ早く20℃までに下げましょう。
食中毒を起こす菌は、「20~55℃」で繁殖するからです。ポイントは2時間以内です。
蓋を閉めて水が入らないようにできる鍋のタイプなら、流水で冷ますことができます。
氷水を入れた容器に鍋を入れて中から温度を下げる方法もあります。
まとめ
鍋を作ったら最初から2~3日保存を見越して、味を変えて楽しむ方法もありますね。
冷蔵庫での保存は衛生的には3日までが限度ですから、それまでに食べきってしまう方が、味も落ちず美味しく食べられます。
残った汁には野菜や肉・魚からの旨みがたっぷりと凝縮されていて、水を足すたけで翌朝お腹にも優しい雑炊にもなります。
蓋は消毒さえすれば、水滴ができても気にすることなく保存ができますよ。
蓋はつけてから保存して、乾燥や雑菌から守りましょう。
食中毒に気をつけて、鍋で家族団らんのひとときを楽しんでくださいね。