ペットボトルの再利用は危険?危険性や洗い方を解説

節約

用途に合わせて使い分けられるペットボトル、小さなサイズは軽くて持ち運べびに便利、家で使うなら大きなサイズも選べます。

 

何個も家にあるとただかさばりますが、水筒の代わりに使っている人も多いかと思います。

 

新しいペットボトルを買い続けると、お財布に優しくはないし、ペットボトルを再利用できたら、経済的に良さそうですよね。

 

しかし、ペットボトルを再利用して使うのは危険だというのをご存じでしょうか?

 

  • ペットボトルを再利用する危険性てなに?
  • ペットボトルを再利用する際の洗い方

 

今回は、ペットボトルの再利用には危険が潜んでいることや再利用する際にキレイに洗浄する方法を解説します。

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ペットボトルを再利用する危険性てなに?

ペットボトルは基本的に、再利用を目的として作られていません。

 

使い捨て前提の製品であること、繰り返し洗って使うことに向いていないのです。

 

再利用にはいくつもの危険性がある理由を詳しくみていきましょう。

 

メーカーの注意喚起

「PETボトルは何故洗って再利用できないのですか?」の質問に対してホームページに記載は以下の通りです。

 

“現在のPETボトルは1回使用の容器として設計されたものです。耐久性や衛生面の問題がありますので、飲料メーカーでは再利用することをお勧めしておりません。”

 

という答えで、ペットボトルの再利用について注意書きがされていました。

引用元:https://j.cocacola.co.jp/spn/info/faq/detail.htm?faq=18039

 

1度口をつけると雑菌が増える

飲み干すと捨てて再利用をすることが少なくないかと思います。

 

未開封であれば、ペットボトル内は無菌状態を保っているため、常温でも長期保存が可能です。

 

口をつけなくとも、キャップを開栓したら無菌ではなくなります。

 

また、1度口をつけると、飲み口から細菌がペットボトル内で増えることを認識しておきましょう。

 

私たちの口腔内には「常在菌」といって、細菌がいますし、空気中からも菌が侵入する可能性もあるので、使い続けるのは不衛生です。

 

ペットボトルが劣化する

何度も洗って繰り返し使用しているうちに、劣化し壊れやすくなり、洗った際に目に見えない小さな傷に細菌が落としきれずカビが生えることもあります。

 

ペットボトルに透明感がなくなり、白く曇ったようになったものは、汚れが残っている場合いもありますし、ペットボトルの寿命と考えてください。

 

使用回数が多くなるほど、ペットボトル内に除去しきれなかった細菌がたまるリスクがあり、破損など耐久性も落ちます。

 

下痢やおう吐を起こす

ペットボトルの構造上、形が複雑で凸凹しているため、内部が非常に洗いにくいですよね。

 

凸凹した溝は洗いにくく、当然汚れがたまりやすい場所です。

 

水やお茶が入っている程度なら、「すすげば大丈夫」という方もいるのですが、すすぐだけでは不十分です。

 

細菌が繁殖し、下痢やおう吐の原因になる菌がペットボトル内で増えることがあるのです。

 

アンチモンという雑菌で、長期間飲料水が入っていると発生します。

 

カビが生える

開封して再利用すると、細菌だけでなくカビが生えてしまうことも珍しくありません。

 

長期間飲み物を入れてると、保存状態によってはカビが繁殖して中で生えてしまうので、梅雨の季節や夏場は気をつけるようにしましょう。

 

再利用する際、気をつけること

利用回数を決める

安全と判断できる回数はないので、自分自身で何回まで使うかを決めてしまいましょう。

 

節約のために使っているのに、お腹を壊して病院代がかかってしまっては、薬代もかかり高くつきます。

 

回数を重ねて使わず、新しいペットボトルに交換するようにしましょう。

 

殺菌・消毒をする

のち程ご紹介する方法で、ペットボトル内にある汚れをきれいに洗浄します。

 

中に水滴を残さない

キレイに洗っても水滴が残っているまま、新しい飲み物を足しても雑菌が繁殖する原因になります。

 

糖分が入ったペットボトル飲料は使用しない

コーヒーやジュースなど、糖分が入っているペットボトルは再利用に不向きなので、使用しないようにしましょう。

 

熱に弱い

ペットボトルは、温かい飲み物を入れる容器として向いていません。

熱に弱く、また保温もできないためすぐに冷めてしまいます。

熱いものを入れると、熱で柔らかくなり容器が変形や火傷の恐れもあるので注意してください。

 

ペットボトルを再利用する際の洗い方

全部5通りのアイテムを使った洗い方をひとつずつ見ていきましょう。

  • お酢
  • 漂白剤
  • 卵の殻
  • 食器用洗剤
  • 重曹

 

お酢

殺菌効果が期待でき、汚れも少なく、臭いが気になる時にお酢を使う方法があります。

砂糖が混ざったお酢は不可!食用のお酢だけが入ったものを使います。

 

入れすぎてしまうと、ツンとした臭いがするため、臭いが苦手な方はクエン酸を使ってみてください。

 

2リットルのペットボトルの場合、お酢:水(1:4)ぐらいが目安です。

 手順

①お酢と水(ぬるま湯)を入れて、蓋を閉めたら、30~40回ほど振り、中身を捨てて新しい水を入れてしっかりすすぎます。

漂白剤

用意するもの→塩素系・酸素系漂白剤

キッチン周りで使う塩素系漂白剤を使って洗った時のことです。

臭いと汚れ、殺菌効果も高いからキッチンハイターとぬるま湯を入れて浸け置きをしました。

 

測らずに目分量でハイターを流し入れたため、すすいでも臭いがきつく残り、お茶を入れてみましたが、お茶を飲むと後味がおかしくて結局捨てることに…。

 

塩素系の漂白剤を入れる際は、分量に気をつけてくださいね。

酸素系の漂白剤の方が取り扱いやすいです。

 

手順

①少量の漂白剤を入れてから、水(ぬるま湯)を入れたら、蓋を閉めて浸け置きをします。

 

②15分ほど経ったら、中の水を捨てて新しい水でよくすすぎましょう。

卵の殻

用意するもの→卵の殻

テレビ番組で砕いた卵の殻と水を使用して、あとは振るだけ!ペットボトルがきれいになったのを見て実際に試してみました。

 

細かく砕いた殻が、研磨剤の代わりになって汚れを取ってくれます。

 

汚れが目立つと茶色くなり、凸凹した洗いにくい溝にこびりついて落ちにくい場所も洗えて便利です。

※卵の殻は「ゆで卵の殻」を使ってください。

※生卵の殻は衛生的によくありませんから、間違えないように気を付けましょう。

 

殻でペットボトルの内側に小さな傷がつきやすくなります。

 

手順

①手で砕くより、キッチンペーパーに挟んでコップの底を押し潰すと簡単に粉々になります。

 

※②ペットボトルに少量の水と卵の殻を入れ、キャプを閉めれば、あとは振るだけです。

 

③中身をを捨てて、新しい水を入れてよくすすいでくださいね。

 

食器用洗剤

用意するもの→食器用洗剤

 

食器用洗剤を使って洗うのも簡単で、再利用したばかりのペットボトルを洗う時や、臭いと汚れが酷くない場合に有効な方法です。

 

手順

①ペットボトルに洗剤2~3滴と水(ぬるま湯)を半分くらい入れてキャップを閉めます。

②30~40回くらいを目安にして、振り続けてましょう。

③中身が泡立つので、何度も水を入れ替えてすすぎます。

重曹

用意するもの→重曹

臭いと茶渋などの汚れを同時に落とす重曹を使うのも便利です。

重曹は口に入れても安心できる「食用の重曹」を使いましょう。

手順

①ペットボトルに重曹を小さじ2を入れて、半分から7割くらい水(ぬるま湯)を入れて、重曹が溶けるまで振ります。

②重曹が溶けたら水(ぬるま湯)を足して、キャプを閉めて1~2時間浸け置きします。

③中身を捨てたら、よく洗い流してすすぎを念入りにしてください。

乾かし方

水滴がなくなるまで、乾燥させることがポイント!

 

キッチンペーパーで拭き取る

ペットボトルを下にむけて、できる限りの水をきっても小さな水滴が残ってしまいますよね。

 

拭くといっても、ボトルの口は狭くて拭きにくいため、長い菜箸や割り箸を使います。

 

キッチンペーパーを巻き付けて、水滴を吸いとらせます。

 

ペットボトルスタンドで乾かす

ペットボトルを逆さに立てるスタンドは、2本立てや5本立てなど本数に合わせて100均や通販サイトで売られています。

 

場所を取らずにまとめて立てて置くことができ、折り畳めるタイプなら使わない時は簡単に畳めて収納スペースにも困りません。

 

まとめ

本来、飲料を入れ替えて再利用することが、推奨されていないことが分かりました。

 

ペットボトルの再利用は、節約として利用できる反面、繰り返し使うことはリスクも少なからずあります。

 

細菌が繁殖しにくいように、中の水滴を取りしっかりと乾かすようにしましょう。

洗い方は汚れの度合いに合わせて試してみてくださいね。

 

使い過ぎにはご注意を、古いペットボトルは衛生的にも心配なので、リサイクルに出して新しいペットボトルと交換しましょう。