お盆やお彼岸の日や年末前に、年に数回訪れるお墓参り。ご先祖さまに挨拶する前にお供えする花は、その場で持ち帰るのか?
スーパーや花屋さんで、お盆の時期になると並ぶことが多くなるお供え用のお花。
本当はこまめに訪れないといけないのだろうけど…遠方である場合も頻繁に行く機会もないため難しいですよね。
・お花の片付けに作法はあるの?
・お花の持ち帰りはしてもいいの?
・供えた花を長持ちさせる方法は何か?
お花の片付けのマナーを前もって知識としてあると、お墓参りの時にその場で慌てることなく スムーズにいきますね。
一つずつ調べましたので、参考にしてみてください。
片付けの前に、ご先祖に挨拶と供養をする気持ちを一番に手を合わせ、感謝の気持ちを伝えるのも良いことです。
お墓参りに訪れたらそのつど、「古くなったお花を下げてから新しいお花と交換をするのがマナー」とされています。
住んでいる所からお墓が近くにあると、定期的にお花の交換や掃除ができるなら理想的ですが、忙しくて普段は行けないですよね。
あなたがお墓参りに来た時に、花立てに花が入っている場合、容器に隙間があり余裕があれば空いたところに供えても大丈夫です。
※お花が咲いている状態やきれいである場合、枯れていたら交換してくださいね。
もし、隙間がなく入らないときには、持ってきたお酒の瓶などがあれば、それを使って代わりに花を立てることもできます。
お寺などでしたら、花立てに立てる隙間がなければ事情を説明して、お花を別の場所にお供えしてもらえないか相談してみてください。
墓参りの花は持ち帰りをするのがマナー?
お墓の管理しているお寺や霊園によっては、近年はお花が荒らされたり、虫がわくなどの事柄を理由に「生花」を禁止するところも、造花を限定にするようなところもあります。
あなたのご先祖さまのお墓が管理されているところは、どのようなルールがあるのかいちど確認をしてみるのもいいですね。
まず最初に丁寧に草むしりしたり、お墓の掃除を終えてから、お供え物をして手を合わせたら全て済ませたら帰ることが多いと思います。
昨今は頻繁にお墓参りに行く機会が少ないことも珍しくありません。たまにしかこれないから、きれいなお花を供えておきたい。
お花を置いて帰えりたいけど、持ち帰ればいいのか悩んだことありませんか。
管理してくださるところがある場合は、花がしおれてしまったり、枯れたあと処分を引き受けてくれるところもあります。
お墓の管理費を払っている場合など代わりに、お花の掃除や片付けまでしてもらえることもありますので、管理の方に相談すると良いでしょう。
お供えが終わってから、切り花を自宅に持ち帰ることは実はマナー違反にはあたりません。
基本的には、お供えしたものは持ち帰る必要はないとされています。
持ち帰りをすすめている墓地やお寺も存在します。きれいなお花を置いて帰りたいと思うこともわかります。
私も置いて帰ったことがありますので、気持ちはよくわかります。今では置いて帰ってはいけなかったことに、気づくことができました。
食べ物をお供えしたら、カラスや野生の動物に食べられないように持ち帰りますよね?
それと同じように、花を持ち帰っても構わないのです。
花を持ち帰ること、枯れた後に周囲に散らかることを防ぎますし、カラスなどの野鳥や猫やイノシシなどに荒らされずに済みます。
実際に私がお盆の前に墓参りに行った時の様子は、周辺を見てみると新しい花を置いて、帰宅される方が多く見受けられました。
枯れた状態のお花をご先祖に供えしたままでいいか、よくないかと言えば決していいとも言えませんよね。
中には持ち帰っているご家庭もあり、実際はどちらが正しいのだろう?
持参した花を持ち帰らずに、お墓に花をお供えしたまま飾ってあげておきたい、そんな時には「造花」と差し替えても大丈夫です。
私が以前お墓参りに訪れると、花立に造花をお供えている人を何回も見たことがあります。
自宅に持ち帰った花を仏壇に飾っていい?
ちょっと待ってください!
【仏壇にお供えしていけないのには理由】があります。
捨てるにはとても勿体なくてきれいだからという理由から、使えるのではないかと思ったことはありませんか?
勿体ないの気持ちから、お供えしたものを仏壇用として飾るのはやめておきましょう。
一度ご先祖さまに差し上げたことになるので、仏壇に再びお供えするというのは失礼にあたるからです。
まだきれいだからと捨てるのに抵抗があっても、処分を選んでもいいです。
もしくは、自分用(家用)として飾るのもいけますよ。
墓参りの花を少しでも長持ちさせる方法
季節によって、特に夏の炎天下で花を置くとじきにしおれてしまったりします。
きれいな花の状態で咲いていてほしいと思いがありますよね。
お墓参りに持参するお花は、茎が切られた「切り花」の状態です。
なんとかご先祖さまのために持ってきた切り花を長持ちさせたいけれど…。
そのお花が長持ちしないのには、ちゃんとした理由があって、水が腐ることにあります。
自宅で使用中の花瓶ですが、毎日きれいな水を交換しているのにかかわらず、茎がヌルついたり、しかも水がくさいにおいがすることがありました。
毎日水を交換していても、水が腐るのですから、お墓の切り花の水は交換できないと、すぐに傷んでしまうものですよね。
切り花の栄養は水だけ、その水が腐ると花も病気になって、大事な水分を根本から吸い上げれず腐ってきます。
花をお供えする前にすること
「水に浸かる茎についた葉を一枚ずつ全部取り除く」こと、「茎を斜めに切り落とす」と水を吸う面積が広くなります。
お供えした花が少しでも持ちがよくなるための方法をご紹介しましょう。
その① 延命剤
この方法が一番お花を長持ちさせられます。
「延命剤(活性剤)」というものを使えば、花瓶をサビで腐食させる心配もありません。
仏具の主な材料はステンレスやしんちゅうなどが使われていて、延命剤なら素材が傷まず安心です。
延命剤(活性剤)は抗菌成分入りでバクテリアの繁殖を抑えてくれ、水のヌメリやくささがなくなります。
実際にさかきや花に延命剤を入れて使用してみると、枯れるスピードが水だけの時よりも伸びたことと、花の色持ちも良くなりました。
どんな切り花・さかきにも使えてサイズが小分けになっているものなら、どこにでも持ち運びもできますね。
その② 漂白剤を少したらす
自宅にあるお供えの花やさかきに試したことがある方法は、花立の中に水をいれる前に1滴~2滴の漂白剤を入れています。
この漂白剤を試す前に、花立が金属製のもの
だと、サビてしまい容器が使えなくなってしまいます。
その③ 10円玉を入れる
10円玉を入れると、水を腐らせるのを遅らせることができます。
銅の素材で出来た10円玉には、高い殺菌効果があり、少しずつ溶けた銅が水を清潔に保ちます。
まとめ
管理の方法がそれぞれ異なる場合がありますので、分からない部分は直接問い合わせをして相談することをおすすめします。
お墓参りで花の交換後に、帰りに枯れない造花をお供えしてもいいですね。
花がきれいに咲いてるとご先祖さまも喜んでくれそうですね。なにより、お墓参りはご先祖を思う気持ちが大切です。