スーパーで流通してるキャベツと言うと「春キャベツ・冬キャベツ」。
冬キャベツは通年出回っていて食べられますが、外側の葉っぱかたくて捨ててしまうことないですか?
もったいないな~と思われる方もいるかもしれません。外側の葉っぱは食べにくいイメージですが、本当に食べずに捨てないといけないのか気になります。
もうひとつ、無農薬のキャベツなら農薬が付いてないから害はない?
そこでこの記事では、キャベツの外側は食べても心配がないのか?無農薬のキャベツは農薬を気にせずに食べられるのか調査しました。ぜひ、参考にしてみてください。
キャベツの外側の葉っぱって食べられるの?捨てた方がいい?
近所にあるスーパーでキャベツの売り場の側に、外側の葉っぱを捨てるための段ボールが設置されています。
売り場では、外側を1~2枚を剥がしてポイとしてる人よく見かけます。
丸ごとキャベツは、外側の葉っぱがついて店頭に並んでいることが多いですよね。
私は葉つきのまま持ち帰ることが多いですが、冷蔵庫に直す前や調理前に葉っぱを切り落としていました。
虫食いや汚れがひどい時は、売り場で剥がしています。
実は『外側の葉っぱ、捨てずにちゃんと食べられるんです!』
農家さんが出荷時に切り落としているので、キャベツの1番外側は、スーパーの売り場で並んでいる時点で外側はないのです。
なので基本的に食べても問題がないため、そのまま食べられますよ。
汚れが気になる場合は「1~2枚剥がしてもOK」です。
何よりかたいので生では食べずに、青臭さを取るにも熱処理した調理法が適しています。
かたくて食べにくいので、スープの具材として、炒めると美味しく食べられますよ。
炒め時間によっては、歯ごたえがすごく残り繊維を感じる時もありますから、しっかり火を通すのがおすすめです。
加熱してるにも関わらず、食べたときに『苦味・えぐ味』を感じるかもしれませんが、害はないので食べられます。
苦味・えぐ味の正体は、『イソチアネート』『スルフォラファン』キャベツ自体に苦味の原因となる成分を含んでいるのです。
アブラナ科の野菜であるキャベツの他にも、菜の花・大根・ブロッコリーなどがあります。
菜の花を食べてると、後からほろ苦さを感じるのも苦味の成分を含んでいるからです。
大根おろしは細かくすりおろしますよね。イソチアネートは空気に触れると、アブラナ科がもつえぐ味・辛味が増します。
外側の葉っぱを捨てる理由として、虫食い・虫がついてる・農薬が気になるというのもありますよね。
虫食い→穴の空いた場所だけ取ってしまえば問題ありません。部分的に処理するのが苦手な場合は、葉を剥がしてしまっても構いません。
虫がついてる→虫食い同様、虫を取るだけで食べられます。
丸ごとキャベツに小さな青虫がいたことがありましたが、キャベツには問題なく普通に調理して食べた経験があります。
農薬→日本の農薬の検査は基準は規制が厳しい国であるため、厳しくチェックされています。
作物に農薬の残留基準が超えないように、散布する回数と何日前までに散布するようと決まりがあります。
食べる側、私たち消費者に対して安全が保証されているため、安心して食べられると個人的に思います。
多少栄養分が流れ出てしまいますが、調理前にはしっかり水洗いしましょう。
〈外側の葉っぱは栄養が詰まっている!〉
今まで捨てていた外側の葉っぱに1番栄養が凝縮されているからです。
野菜には必ずビタミンが含まれていてますよね。
キャベツは淡色野菜なのに、ビタミン類がたくさん含まれているので食べない手はありません。
特にキャベツは『ビタミンC』が豊富、夏場であればほうれん草を抜くビタミン含有量になります。
外側の葉っぱ2~3枚で1日に必要な量のビタミンCとれるほど、レモンなら2/3個分のビタミンに相当します。
生のレモンを食べるより、外側の葉っぱ2~3枚を焼きそばの具材にしてしまえば、ペロリと食べやすくなりますね。
ビタミンCが多い順、外側>芯>内側となり、ビタミンの含有量は場所によって変わります。
シミ予防や改善、コラーゲンの生産を促進し、免疫力を上げる働きなど女性に欠かせない栄養分です。
食物繊維と骨を丈夫にするビタミンKも含んでいるので健康的な。
外側の葉っぱが濃い緑色となっているのは、βカロテン・カルシウムが含まれていて、身体に必要な分をビタミンAに換える働きがあります。
がん予防・美肌・成長促進効果・夜盲症予防と身体には欠かせません。
無農薬のキャベツなら食べられる?
害虫がつきやすいキャベツを、育てるためには農薬で駆除する必要があるのです。
無農薬で育てると弱点があり、キャベツの葉っぱに病気や青虫に食べられて穴ぼこだらけになります。
農家さんはできるだけ虫がつかないように努力と対策も実施されています。
無農薬栽培でも害虫がつかないよう、現在では技術も進み、新しい対策が立てられてたいますので、これから害虫が減ることが期待できそうです。
結論を言いますと、無農薬のキャベツも外側の葉っぱ部分を洗えば食べることは可能です。
スーパーで普段売られてるキャベツが食べられるんだから、無農薬なら外側の葉っぱは当然食べることができると決まってるとなりますよね。
なぜ食べられると断言できるのか、ここからは無農薬についての話をしていきます。
ただ本当に無農薬の野菜は一切農薬が散布されていなのでしょうか?
オーガニック・無農薬などの商品が数多く販売されています。
無農薬=多くの方は、農薬を使わないで育った安全な食べ物と認識しますよね?
私も無農薬は、今まで勝手なイメージで字の通り農薬が無いものだと思っていました。
ところが、無農薬は完全に無農薬とは言えません。
作物を育てている間、無農薬で栽培されたことは事実で間違いありません。
ただし、自分の畑で無農薬栽培をしていても、他の農家さんの畑と隣接し農薬を使用していれば、風に運ばれて農薬が飛散してくることも考えられます。
自分だけが農薬を使用していなくても、周囲の環境次第で農薬成分が付着する可能性は十分にあるのです。
また土壌に農薬が残っている可能性もあり、無農薬と言いきれないところがあります。
無農薬栽培は、農薬を含まないことを示す基準や認定する第三者機関がありません。
〈無農薬表記は使わない〉
以前は、無農薬の表示が記載された商品が販売されていましたが、現在日本では「無農薬」という表示して販売することを禁止されています。
無農薬表示が禁止?!と驚いた方もいるかもしれません。
なぜなら、今でもインターネットで「無農薬 ◯◯◯(食べ物の名前)」と検索すると実際サイトでは無農薬という名前の作物がたくさん見つかります。
こんなに簡単に無農薬の商品が見つかるのにどうしてなんだとうと思いますよね。
無農薬表示が禁止された理由のひとつに、農薬を使用していなくても、残留農薬が検出されることがあるからです。
農林水産省の特別栽培農産物に係るガイドラインにある表示禁止項目の中に、『無農薬』が記載されています。
農薬を使用していない野菜を表現の仕方は、
【節減対象農薬、栽培期間中不使用】【農薬、栽培期間中不使用】と記載されています。
ややこしいから、無農薬の表示でいいんじゃないかなと思うんですが、消費者にとっても農薬の情報は、選ぶ際のひとつの判断基準になりますね。
「特別栽培農産物」とは化学肥料・農薬を減らした作物、または使用せずに育てられた作物のことです。
絶対に無農薬のキャベツを選びたい方は、『農薬不使用』と記載がある方にしましょう。
まとめ
外側の葉っぱは、ひどい傷みがない時以外は捨てずに洗って加熱調理をすれば食べられます。
本来捨てていた葉っぱに栄養分が凝縮されていて、各種ビタミンなどが含まれており健康面においても食べておきたい部分です。
キャベツの外側の葉っぱを捨てたら、本当にもったいないですよね。
もし、捨てる場合は1~2枚におさえておきましょう。
無農薬野菜は、農薬がついてない保証は残念ながらできませんが、キャベツの外側の葉っぱも普段通りに調理すると食べられます。
無農薬の表示は農水省が決めたガイドラインの違反扱いになりますが、無農薬表示は今も存在しています。