大きな耳にぺちゃ鼻とくりくりの目に、愛嬌ある顔は根強い人気を持つフレンチブルドッグ。
丸みのある体がかわいらしいですよね。この子は小型犬?と思うようなフレンチブルドッグもいます。
実際には中型犬なの?小型犬なの?と判断がつきにくいこともあるかと思います。
この記事では、フレンチブルドッグは小型犬なのか中型犬なのか、また成犬に成長した時の体長や体重をお伝えします。ぜひ参考にしてみてくださいね。
フレンチブルドッグって中型犬?小型犬?
一般的に「小型犬・中型犬・大型犬」に分類され、今回のテーマであるフレンチブルドッグは中型犬?小型犬?
個人的には小型犬と言えば、チワワやポメラニアンが思いつきますが、フレンチブルドッグの容姿から中型犬にも当てはまりそう…でも小型犬にも見えなくはない。
どっちなんだろう?と調べてみると小型犬と記載している所もあれば、中型犬と紹介されていたりしました。
ペットショップでは小型犬として分類されていたり、ペット保険では中型犬の扱いになっていることが多いです。
※上記はペットショップ・保険会社によって異なる場合があります。
なぜこのように中型犬・小型犬と異なる情報があったのでしょうか。
大きさの定義がない!?
大きさについて、どのような定義があるのか見ていきましょう。
ジャパンケンネルクラブ(JKC)によると、犬種ごとに小型犬・中型犬・大型犬と区別されていないのです。
そのため正式な大きさの定義が存在しません。
犬種の分類表では、昔からどんな活躍をしてきたか、また目的によって10のグループに振り分けられています。
フレンチブルドッグは9G愛玩犬(家庭犬・伴侶や愛玩目的の犬)として属しています。
大きさがはっきり決められていない代わりに、グループ分けで紹介されていたことがわかりました。
ペットホテルやドッグランでは、犬種や体重で小型犬と中型犬の区別をする施設もありますが、小型犬・中型犬・大型犬と分けられているケースも。
小型犬→体重10kg未満、中型犬→25kg未満、大型犬→25kg以上と表示されている場合が多いです。
各施設や団体によって大きさについて定めています。
例えば、あるペットホテルでは同じフレンチブルドッグでも10㎏と12kgでは小型犬と中型犬に分かれます。
このように、フレンチブルドッグは『小型犬でもあり中型犬でも言える』ということになります。
しかし、筋肉モリモリで引っ張る力も強いため、個人的には中型犬だと思った方が良いと思います。
小型犬と思っていたのに、施設によって中型犬との扱いを受けてしまうこともあるそうです。
施設などを利用する際は、事前に愛犬が小型犬か中型犬であるかを調べてみてください。
フレンチブルドッグ誕生のルーツ
ヨーロッパのフランスが原産国であるフレンチブルドッグ、起源が諸説あるそうです。
元々自然にいたわけでなく、18世紀(1850年頃)にイギリス人の職人がイギリスの原産のブルドッグを連れてフランスに渡り、小型のテリア・パグを掛け合わせて生まれた犬種です。
当初フランスのパリで、ネズミを獲るために飼われていました。
特徴ある個性的な容姿から、上流階級の人からさまざまな人の間で愛されはじめ人気が広がっていきました。
闘犬として活躍してきたブルドッグは、1835年に闘犬が禁止されたことをきっかけに、品種改良する必要がありました。
犬種の存続と家庭向きに飼えるようにするため、気性の荒い性格を改良した経緯で温和なフレンチブルドッグが誕生したのです。
当初フランスのパリで、ネズミを獲るために飼われていました。
今ではピンとした三角の立ち耳(コウモリ耳バットイヤとも呼ばれる)のフレンチブルドッグですが、最初の頃は耳が垂れていた(ローズ耳)姿だったのです。
フランスやイギリスでは垂れ耳に人気が出ましたが、コウモリ耳の評判が悪かったと言われています。
1900年代にアメリカで行われたドッグショーで、フレンチブルドッグの大きな立ち耳が注目を浴び定着するようになりました。
日本にフレンチブルドッグが渡ってきたのは大正時代、昭和に入ってから飼育されるようになりましたが、世界大戦で頭数が減少してしまいます。
近年フレンチブルドッグの人気が再燃したことで、現在人気の犬種として上昇しています。
フレンチブルドッグの体重や体長
フレンチブルドッグの体の特徴を見ていきましょう。
ジャパンケンネルクラブ(JKC)が発表している数値を元にしました。フレンチブルドッグの成犬の体重規定はこちら。
体重
【オス】9kg~14kg
【メス】8kg~13kg
平均オス・メス共に8kg~14kgが理想的な体重ですが、500gプラスでも許容範囲とされます。
重心が低く小ぶりな容姿にしっかりとした骨格と筋肉質の体型に、シワのある顔と短い手足・短いしっぽが特徴です。
生まれつき骨格が違いやオスとメスで個体差のある犬種です。
メスよりもオスの方が、サイズが大きくなる分体重も重い傾向が見られます。
フレンチブルドッグが中型犬なのか小型犬になるのかについてお話しましたが、体が小さい子は小型犬・体格のいい子は中型犬に分類されますが、どちらかと言えば中型犬。
一般的な体重で比較してしまいがちですが、その子の適正体重を知ることが大切です。
8ヶ月~9ヶ月頃に骨格が出来上がり、成犬と変わらない大きさになります。
標準か肥満か見た目とさわった感触と体重を合わせて5段階で判断するBCS(ボディー・コンディション・スコア)と呼ばれる方法があります。
背骨や肋骨・くびれの状態をチェックしていきます。体重測定よりも簡単に判断することが可能です。
体重管理をするのに痩せすぎではないか、肥満になっていないか、標準に維持できるように管理してあげなくてはいけません。
きちんと知りたい場合は動物病院で診てもらうこともできます。
続いて、体長と体高を見ていきたいと思います。
体長
1歳で体の成長がピークを迎え成犬時の体長は、『平均約30cm』室内飼いに適した大きさです。
体長ってどこからどこまでを指すかご存知でしょうか?
頭からしっぽの先までの長さだと思われている方も多いようですが、正確には『肩または胸からお尻の先までの位置』です。
測る時は、横から見て毛の厚みは除き、顔と尻尾はいらないので、胴体を測ればいいと覚えておきましょう。
体高 ジャパンケンネルクラブ(JKC)
【オス】27cm~35cm
【メス】24cm~32cm
体高の測り方は、地面から背中の一番高い位置までを垂直に測った高さです。
上下1cm以内なら許容範囲内とされ、また体高は体重とのバランスが釣り合えばいいそうです。
体重だけで、何㎏が肥満で何㎏以外が痩せていると言えないため、10kgを超えていても肥満とも限りません。
まとめ
施設などを利用する時にフレンチブルドッグの体重が何㎏あるかで、中型犬になる場合と小型犬になる場合があります。
小さい体格・大きい体格と個性もそれぞれですが、小さくても筋肉質なことに加え、力も強いため基本的に中型犬と考えがよいと思います。
骨格はオスよりもメスの方が体重が軽く、8ヶ月~9ヶ月にかけて成犬の骨格に近づいていきます。
成犬になると体重の目安は、オス9kg~14kg・メス8kg~13kg、体長は30cm、体高オス27cm~35cm・メス24cm~32cmです。
体長は肩もしくは胸からお尻の先までの長さを言います。
フレンチブルドッグは、体重とその子の骨格とのバランスがどうかで判断します。