ついにこの間まで、外出先で知らない人に声をかけられても、笑顔でニコニコしていたのに、突然泣くようになった。
これは…人見知りの始まり?「ギャー」っと泣き叫ぶと同時に真っ赤な顔、人見知りはみんなあるものだと思っていても気になるものです。
普段会うおじいちゃん・おばあちゃん、そして、身近なパパにさえ人見知りするという話も聞いて、育て方が原因なのかしら?
ある特定の人を見るだけで、泣いてしまうなんてことも。困ってしまいます。
人見知りがあまりに激しく心配もつのり、かといって、人見知りをしないのは発達に何か問題があるのかと心配になります。
赤ちゃんが人見知りをする過程を調べました。人見知りをしないと発達障害の疑いがあるのか?を解説します。
赤ちゃんが人見知りするのはなぜ?原因について徹底調査しました
「えっ、昨日まで何ともなかったのに」どうして?
ママ以外に抱かれると最近泣くように、もしかたら「人見知り」なのかも。
いつから、どのようなきっかけで、人見知りになったのと驚くママもいると思います。
まず始めに「人見知り」がなぜ始まるのか探っていきます。
人見知りが始まるとされる月齢はだいたい6ヶ月頃と言われていますが、本当にこればかりは個人差が様々です。
「この月齢に絶対起こります」とはありません。9ヶ月や1歳過ぎて始まることもあるからです。
たまに3ヶ月頃から始まる赤ちゃんもいます。早く始まったとしても心配はしなくて大丈夫ですよ。赤ちゃんが成長したんだと喜びましょう。
生後6ヶ月は赤ちゃんの視力は0,04~0,1とされ視力の発達が著しくなる頃と言われています。
人見知りが始まるとされるこの時期に、視力の発達とママ以外の他人が判断できるようになるという理由が、挙げられてきました。
しかし最近の研究結果では、生まれて間もなく(数時間後)~数日で、ママと他人を分けていると考えられています。
赤ちゃんの人見知り行動の研究発表が、科学技術振興機構(JST)からされました。
赤ちゃんが人見知りをする時の状況は、相手に興味があって「近づいてみたいけど、こわい」その内面の葛藤が起こっている状態なのです。
人見知りは個人差もあり、メカニズムまでは解明はされていません。
人見知りを「する・しない」は赤ちゃんの性質や個々の性格の違いから起こります。
顔を会わす機外が少ないと、特定の人物に対して人見知りをするようなこともあります。
実際に甥っ子が赤ちゃんだった頃、会う機会が少ないこともあり、たまに会うとすごく警戒され、今にも号泣になりそうな表情が幾度となくありました。
泣きそうで泣かなかった姿を見て、こちらも「泣かなくてよかった~ホッとしたことを今でも覚えています。」
友人に会った時の様子なんですが、怖がった顔が「この世の終わりかのような表情でギャン泣き」した姿は今でもよく覚えています。
上記に書いたように、私からみると「怖がってる表情」にしか見えませんでしたが、それだけではなかったのです。
赤ちゃんの心情は「近づきたいけどこわい」って気持ちがあったんだな理解できます。
そんな時は、やさしく声をかけたり、一定の距離を保つ方法を取るようにしました。
以前号泣していた甥っ子は今では人見知りも消えて、とてもなついてくれて全く泣かなくなりました。
科学技術振興機構(JST)の発表で、人見知りをする対象人物の「目」に一番反応することがわかりました。
赤ちゃんの目を直接見ないようにしましょう。
目が合うことで「こわい」という気持ちが高くなります。
「こんなにも人見知りが激しいのは、この先一体どうなるんだろう?」と感じる必要はありません。
思いがちになるのが、私の育て方で人見知りになってしまったのかな?
悩んだりする必要はありませんよ。同じ兄弟姉妹でも、人見知りの強さが違うこともあります。その子の個性となんだと柔軟に捉えるようにしましょう。
性格は赤ちゃんが生まれ持ったものでもありますが、いくらでも環境で変化します。
環境による人見知り
例えば、赤ちゃんが「お家に頻繁にお客さんが来る」「普段から両親以外に触れ合う機会が多い」色んな人に会うことが多い。
「大家族で育った」「保育園に通っている」などの環境では、人見知りの度合いが酷くない傾向にあります。
その後の環境でいくらでも性格は変わりますから、気をあまり揉まずに安心してくださいね。
人見知りの表れは、心の成長に伴うもので喜ばしいことでもあり、一時的な通過点です。激しい人見知りでも、過度な心配はしなくて大丈夫です。
赤ちゃんが10人いれば、みんな顔が違うように十人十色。性格もそれぞれ違いますから、人見知りが激しいまま成長はしていきません。
赤ちゃんが成長する過程で、人見知りの度合いの強弱があり自然な発達です。
赤ちゃんが人見知りしないのは正常?発達障害の疑いってあるの?
赤ちゃんが人見知りをしない=発達障害の疑いであるということではありません。
人見知りが激しいのも心配にもなりますが、人見知りの様子が見られないと、ママとしては心配になりますよね。
人見知りをしない赤ちゃんが全く発達障害がない可能性は否定できませんが、疑われるケースもあります。
中にはどんな人と顔を合わせたり、抱っこされても動じない赤ちゃんもいます。
近所のお店で、知らない人から声をかけられた赤ちゃんが、満面の笑顔を浮かべる姿を目にしましたが、やはり赤ちゃんの性格や性質によって違うのだろうと思いました。
笑顔をふりまく赤ちゃんも、正常に成長していると言えます。
発達障害の有無を素人が、判断をすることは難しいものです。人見知りがないことだけで、発達障害とすぐに決めつけないことが大切です。
人見知りしない子の特徴
- 生まれた時から社交的な性格。
- 大勢の人と触れ合う機会が多い。
月齢が低い頃から保育園に通っていたり、同居していて家族が多いと、人見知りをしない傾向が多いようです。
赤ちゃんには自身にしっかりと個性があります。物音でびっくりして泣いてしまう子、物音にどうじない子などあります。
人見知りしないのも、個性の一部として考えましょう。
人見知りを見落としている?気づいていない
人見知りは泣くことだけではなく、赤ちゃんにこのような様子はありませんか?
- 知らない人を見ると固まる。
- 知らない人に声をかけられた、触れたときに、赤ちゃんがママの服を強く握りしめる。
- 抱っこされて、表情がこわばる。ぎこちない。笑わない。
このように、泣かずに静かな様子をみて、「うちの子は人見知りしないのね」と感じるとおもいます。
人見知りをしていないように見えて、「実は人見知りをしていた」というケースもあるんです。
発達障害や自閉症など人見知りしないことの関係
自閉症など発達障害を持つ赤ちゃんには、人見知りだけの有無に焦点を当てるのではなく、他に見当たる所見がないか、観察することが大切です。
発達障害には、人見知り以外のさまざまな症状もあります。
- あやしても笑わない・反応がない。
- 顔を近づけても視線が合わない。
- 他者・人への関心が薄い。
- ママがそばを離れても後追いしない、などの特徴があります。
人見知りをしない赤ちゃんのママは、赤ちゃんの発達の遅れを心配することが多いようです。チェックポイントは、感情の有無がどうかです。
たとえ発達障害を抱えていても、人見知りをしないというわけではありません。
何か心当たりがあれば赤ちゃんの様子を注意して観察してみましょう。
サイレントベビーである】
「サイレントベビー」というのは、あまり泣くことが少なくてお世話をするのが、楽な赤ちゃんのことです。
赤ちゃんが泣いていても、要求に対応せず、しばらく放っておくことが続いたりすると、泣いて要求を伝えようとしなくなります。
赤ちゃんがコミュニケーションを取る意欲がなくなってしまうのです。発達障害ではなくて、生まれてから後天的に起こります。
まとめ
赤ちゃんの人見知りは「こわい気持ち」と「興味がある」つまり「葛藤」しているからです。人見知りの度合いは違うものです。
人見知りは一過性のものです。無理に直そうとしないで、気長に赤ちゃんのペースに合わせあげましょう。
人見知りは成長に大事なステップのひとつです。成長過程で緩やかになってきます。温かく見守ってあげてくださいね。
人見知りがないことだけで、発達障害と認識するのは間違いです。
発達障害や自閉症などが、ある・なしは素人が判断することはできないものです。気になることがありましたら、病院に相談しましょう。