真夏が過ぎて少し涼しくなってきた頃に、毎年お盆が訪れて故郷に帰る方も多くいますね。
お盆と言えばお墓参りなどのお供え物を用意しますが、お供え物の意味を知っている方は少ないのではないでしょうか?
私もお供え物の意味を考えたことはなくて、ただ漠然とお盆にはお供え物をするというイメージでした。
そこでお盆にお供え物をする意味について、わかりやすく紹介していきたいと思います。
お盆のお供え物は亡くなった御先祖様に感謝の気持ちを込めて贈るもの
お盆の時期にはお墓やお仏壇にお供え物が備えられて、故人も喜んでいるのかなと考えることもあります。
お供え物を上げることは故人を思ってすることですが、お供え物を上げる意味についてまでは考えませんよね?
お盆にお供え物を上げる意味合いとしては、ご先祖様は一年に一度だけお盆にこの世に帰ってくると言われています。
あの世から年に一度だけ帰ってくるのがお盆なので、お供え物をしてご先祖様をお出迎えするという意味合いが込められていますね。
お盆のお供え物は五種類あると言われていて、「香・花・灯明・水・飲食」の五供を供える事が望ましいようです。
お線香・お話・食べ物・水・ローソクが五供になりますので、お盆には故人の好きなものと一緒に用意しましょう。
またお供えする食べ物にも意味合いが深いものとして、「そうめん・おはぎ・お団子。キュウリとナス」などがあります。
そうめんをお供えする意味合いとしては、ご先祖様があの世へ帰るときに荷物を結ぶときの網になるという意味があります。
おはぎはお盆の定番のお供え物ですが、おはぎの材料の小豆は邪気を払ってくれると言われていたり、昔は甘いものが貴重だったので特別な日に供えていたそうです。
お団子にはお迎え用と見送り用の二種類の団子を用意しますが、お迎えの時は甘い団子を供えて、お見送りの時にはシンプルな白い団子を供えます。
キュウリとナスの意味合いはキュウリは「馬」で、ナスは「牛」を表していていると言われています。
お迎えするときとお見送りの時に供える順番は地域で違い、それぞれの地域の解釈によってお供えされていますね。
厳密にはいろいろな決まりがある感じでしたが、お参りするという気持ちが何より大切だと思いますので、あまり難しく考える必要はないと思います。
これは絶対にダメ!お盆のお供えマナーとは
お盆にお参りをすることは気持ちが一番だと思いますが、お供えするにあたり絶対にしてはいけないこともあります。
「親しき仲にも礼儀あり」という言葉もあるほどですから、ここでは最低限のお供えマナーについて紹介していきます。
食べ物をお供えする時に注意したいことは、ご先祖様が食べられる状態にしてお供えすることがあります。
せっかくお供えしても包装紙に包まれたままですと、ご先祖様も何の食べ物かわかりませんし、食べることもできませんよね?
ですので包装紙などは剥がしてからお供えし、そうめんなども必ず茹でてから上げるようにしましょう。
また注意しなければいけないのが肉や魚をお供えしてしまうケースで、仏教では生き物を殺す殺生は原則的に禁止されているのでご法度になります。
たとえ加工されていたとしてもお供え物には適さないので、食べ物を供える時には特に注意しましょう。
また香りの強い物はもお供えには適さないとされ、香りの強い食べ物やお花も避けるのが望ましいです。
まとめ
お盆のお供え物の意味について紹介しましたが、今まで知らなかった事もたくさん発見できて新鮮な気持ちになりましたね。
私はお花屋さんで働いていたこともありましたが、恥ずかしながらお供え物の意味合いは知りませんでした。
お供え物の意味合いやマナーは確かにいろいろありましたが、まずはお盆にお参りに行くことが第一だと思います。
お参りは形式的ではなく気持ちが込められていれば、ご先祖様も多少の間違いも許してくれるはずです(笑)
お盆のお供え物の意味合いを少しは知っていれば、拝んだときの気持ちが変わると思いますので、少しでも参考にして頂けたら幸いです。